情緒学級で子どもの目標をどう立てる?個別の指導計画を日々の支援につなぐ方法
情緒学級では、子どもの実態に応じて個別の指導計画を作成します。 しかし、実際に書こうとすると、 子どものどの姿を目標にすればよいのか どの程度まで具体的に書けばよいのか 目標と支援の手立ては何が違うのか 書類に書いた内容を日々の支援へどうつなげるのか と迷うこともあるのではないでしょうか。 個別の指導計画は、書類を完成させることだけが目的ではありません。現在の子どもの姿を捉え、目指す姿を考え、その間をつなぐ支援を整理するためのものです。 大まかな流れは、次のようになります。 現在の実態を捉える↓今取り組む ...
情緒学級の複数学年授業・実践編|教科書学習30分をどう割り振るか
情緒学級では、同じ教室の中に複数の学年の子どもが在籍し、それぞれ異なる教科書や学習内容に取り組むことがあります。 場合によっては、1年生から6年生までの子どもが同じ学級に在籍することもあります。 担任は一人であるため、全員に対して45分間ずっと個別に教え続けることはできません。 そのため、複数学年の授業では、 教師が直接ついて教える時間 子どもが自分で取り組む時間 教師が後から確認する時間 を分けて考える必要があります。 私は、異なる4学年、合計7名の子どもが在籍する情緒学級を担任した経験があります。 実 ...
情緒学級の環境づくり|安心感のある雰囲気を作るために意識したい3つのこと
情緒学級の学級経営では、子どもたちが安心して過ごせる環境を作ることが重要です。 安心感は、学習や活動へ取り組んだり、周囲の人と関わったりするための土台になります。教室で落ち着いて過ごせるからこそ、失敗を恐れずに挑戦したり、困ったときに助けを求めたりできるようになります。 一方で、「安心感のある学級を作る」と言われても、安心感は目に見えません。経験の浅い先生にとっては、具体的に何を整えればよいのか迷うこともあると思います。 安心感のある環境は、担任が優しく接するだけで作られるものではありません。 この記事で ...
情緒学級の係活動・当番活動|「できた」と「役に立った」を積み上げる仕事の設計
情緒学級で係活動や当番活動を工夫すると、子どもが自分の役割を持ち、学級の一員として過ごすきっかけを作ることができます。 係活動には、子どもがアイデアを出したり、活動内容を工夫したりしながら、学級生活をより楽しく豊かにしていく側面があります。一方、当番活動は、学級生活に必要な仕事を分担し、決められた役割を継続して果たす活動です。 本来、両者の目的や性質には少し違いがあります。 ただし、情緒学級で最初から自由度の高い係活動を設定すると、いつ、何を、どこまで行えばよいのかが分からず、取り組みにくくなる子どももい ...
情緒学級の子ども同士の関係づくり|異学年学級のよさと注意点
情緒学級には、異なる学年の子どもたちが少人数で在籍していることが多くあります。 通常学級とは異なる集団だからこそ、年上の子どもが年下の子どもに教えたり、子ども同士で助け合ったりする場面が生まれやすいことは、異学年学級のよさの一つです。 一方で、年齢差があるからこそ、子ども同士の力関係が固定されたり、年上の子どもが一方的に指示を出したりすることもあります。 情緒学級における関係づくりでは、全員を無理に仲良くさせる必要はありません。 担任が目指したいのは、子ども同士が安心して同じ教室で過ごし、必要なときに相手 ...
情緒学級のクールダウンはどう作る?安全に気持ちを整える仕組みと約束作り
情緒学級では、授業中に気持ちが高ぶり、その場で活動を続けることが難しくなる子どもがいます。 大声を出す、物に当たる、暴言を吐く、教室から飛び出そうとするなど、本人や周囲の安全に関わる行動へつながることもあります。 そのようなときに使える支援の一つが、クールダウンです。 本記事では、クールダウンを、 気持ちと行動を整え、安全に次の活動へつなげるための仕組み として扱います。 単に子どもを教室から出すことや、その場で静かにさせることが目的ではありません。子どもが自分の状態を整え、必要に応じて元の活動や次の活動 ...
負けると怒る・崩れる子への支援|情緒学級でできる勝敗への対応
勝ち負けのある活動で負けると、強く怒ったり、塞ぎ込んだり、その場から離れてしまったりする子どもがいます。 中には、暴言や暴力につながったり、授業の最後まで活動へ戻れなくなったりするケースもあります。 そのような姿を見ると、 「負けることに慣れさせた方がよいのではないか」 「わがままを認めず、厳しく指導すべきではないか」 と考えることもあるかもしれません。 しかし、勝敗へのこだわりが強く表れる理由は、子どもによって異なります。 負けることを自分の価値の否定として受け取っていることもあれば、予想と違う結果を受 ...
情緒学級の教室をきれいに維持するテクニック|整頓と片付けが苦手な子への仕組み作り
情緒学級の机やロッカーは、放っておくと物が増え、少しずつ乱れていきます。 片付けが苦手な子に対して、「きれいにしましょう」「使った物は元に戻しましょう」と繰り返し声をかけても、なかなか行動が安定しないことがあります。 そのようなときに必要なのは、子どもの意欲だけに頼ることではありません。 子どもが迷わず片付けられるように、 管理する物の量を減らす 置き場所を決める 整理する時間を決める 片付ける手順を小さくする といった仕組みを整えることが大切です。 教室環境そのものの整え方については別の記事で解説してい ...
情緒学級での叱り方|問題行動があったときの聴き方と伝え方
情緒学級で子どもが問題行動を起こしたとき、どのように叱り、指導すればよいのでしょうか。 感情的に強い言葉を浴びせたり、大人の力で押さえつけたりすることは、叱ることとは違います。 叱る目的は、子どもに反省の言葉を言わせることではありません。起きたことを整理し、何が問題だったのかを理解できるようにし、次に同じような場面が起きたときの行動を一緒に考えることです。 もちろん、頭では分かっていても、実際のトラブル場面で落ち着いて対応するのは簡単ではありません。私自身も、教員になったばかりの頃から、いつでも適切に対応 ...
子どもの頑張りを家庭へ届ける|情緒学級担任のメッセージカード実践
情緒学級担任として子どもや保護者と良好な関係を築くためには、日頃から子どものよい姿を見つけ、それを具体的な言葉にして伝えることが大切です。 しかし、学校で見られた子どもの頑張りや成長は、意識して伝えなければ家庭まで届かないこともあります。 そこで私が行っていたのが、小さなメッセージカードに、その日の頑張りや成長、担任からの短いメッセージを書いて渡す実践です。 メッセージカードそのものが関係性を築いてくれるわけではありません。大切なのは、担任が子どもの姿を見ていることを、具体的な言葉にして本人と家庭へ届ける ...









